片桐はチョコレートが大好きだった。
でも、彼はメガネをかけているせいで、チョコレートを食べるときには興奮していつもメガネが曇ってしまうのだ。それが彼の悩みの種だった。
ある日、片桐は古着屋でかわいい女の子に出会った。
彼女はチョコレート色の髪にチョコレート色の目をしていて、片桐は一目で惹かれた。彼女は片桐に笑って
「メガネ、似合ってるよ」
と言った。片桐は照れて「ありがとう」と言った。そして、彼女と話すうちに、彼女もチョコレートが大好きだということがわかった。二人はすぐに意気投合して、一緒に温泉旅行に行くことにした。
温泉に入っているとき、片桐はメガネを外した。
すると、彼女は驚いて「あれ?メガネなしでもかっこいいじゃない」と言った。
片桐は嬉しくなって「本当?」と言った。彼女はうなずいて「本当」と言った。
片桐は幸せを感じた。
「メガネが曇るのも悪くないかもしれない」と彼は思った。
No.028|眼鏡物語 https://one.maruch.net/story/437