ボビーはカキフライが大好きだった。毎日、学校の帰りに近くの定食屋でカキフライ定食を注文していた。カキフライは彼にとっての存在証明だった。
彼はカキのサイズや衣の厚さ、ソースの甘さなど、細かいことまで気にしていた。彼は自分のカキフライ評論をブログに書いていたが、誰も読んでくれなかった。
ある日、ボビーはいつもの定食屋に行ったが、カキフライ定食が売り切れていた。
彼はショックを受けて、他のメニューを見ることもできないほどだった。彼は店員に「カキフライはどこだ?」と叫んだ。店員は「すみません、今日は入荷がなかったんです」と謝ったが、ボビーは聞く耳を持たなかった。彼はテーブルに置いてあったティッシュを掴んで、店員に投げつけた。店員はティッシュで顔を覆われて、驚いた。
彼はテンパりながら走り出し、雄叫びを上げた。
No.022|テンパりボビー| https://one.maruch.net/story/389