No.013|ピクルス絵日記

ピクルスは今日も寝坊してしまった。朝からバタバタしていた。靴下を片方だけ履いたり、パンケーキを焦がしたり、財布を忘れたり、クッションにつまずいたり、トマトジュースをこぼしたりした。

彼は慌てて自転車に飛び乗ったが、途中で白板に気づいた。白板は学校の先生が使っているもので、今日の授業の予定が書かれていた。ピクルスは白板に目をやったとき、笑ってしまった。

白板には彼の名前と「おめでとう」というメッセージが書かれていた。
今日はピクルスの誕生日だったのだ。

ピクルスは元気よく自転車を走らせた。
遅刻のことなんてすっかり忘れていた。

No.013|ピクルス絵日記 https://one.maruch.net/story/306

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