No.004|銀色とコード

ジャニスは銀色の服を着て店先に立っていた。彼女はコードを手に持っていて、それをスパゲティのようにぐるぐると巻いていた。彼女は何をしているのだろうと思ったユーリは、彼女に近づいて声をかけた。

「ジャニス、それは何?」「あ、ユーリ。これはね、鼻のあたりに貼ると笑えるようになるコードなの。見てごらん」と言って、ジャニスはコードの一端を自分の鼻に貼った。すると、彼女は突然大爆笑し始めた。ユーリは驚いて後ずさった。

「ジャニス、大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫。すごく楽しいんだよ。君もやってみなよ」と言って、ジャニスはコードのもう一端をユーリの鼻に貼ろうとした。ユーリは慌てて避けた。

「やめてよ、ジャニス。それは危ないんじゃないの?」「危なくないよ。ただ笑えるだけだよ。ほら、笑ってごらん」と言って、ジャニスは再び爆笑した。

ユーリは困惑したまま、彼女を見つめた。

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