トモエは馬に乗って風を切っていた。彼女は警察官としての誇りを胸に、ブラザーズという犯罪組織のアジトに向かっていた。
彼らは何人もの人々を殺害し、その死体に扇子を置いていた。その扇子には「ブラザーズ」という文字が書かれていた。トモエはその扇子を見るたびに怒りと悲しみに震えた。彼女は自分の家族もブラザーズに殺されたのだ。
トモエは、ブラザーズという犯罪組織のアジトを見つけるために、レボンボという情報屋からの情報を頼りにしていた。場所はわかったものの、レボンボとは途中で連絡がつかなくなっていた。
やがてトモエはブラザーズのアジトという場所に着いた。
トモエは、馬を降りて周囲を見渡した。すると、木の陰に扇子が落ちているのを発見した。扇子には、ブラザーズのマークが描かれていた。トモエは、扇子を手に取って驚いた。扇子の裏には、骨が縫い付けられていたのだ。骨は、人間のものではなく、動物のものだった。トモエは、骨に何か意味があるのかと考えた。
そして、ふと思い出した。レボンボは、ブラザーズのメンバーはみんな動物の名前を持っていると言っていた。扇子についている骨が、ブラザーズのメンバーの名前を示しているのではないか。
動物の骨のついた扇子をポケットに入れ、周囲を見回すと、大木の木陰に小さな家があるのを発見した。トモエは銃を構えた。彼女は一人で突入するつもりなのだ。トモエは仲間を信用していなかった。彼らは犯罪組織ブラザーズに買収されている可能性があったからだ。
彼女はドアを蹴り開けて、中に入った。そこには一人の男が立っていた。
「やあ、トモエさん。」
その男は、トモエの上司のフクザワ警部補だった。
No.031|レボンボの骨 https://one.maruch.net/story/451