私は淘汰された。容赦ない世界で、私は諦めるしかなかった。
仕方ないと自分に言い聞かせたが、心の奥では悔しさと悲しさが渦巻いていた。
私はフラッシュという名のカメラマンだった。クローズという名のモデルと一緒に仕事をしていた。彼は私の恋人でもあった。彼はズロースという名のライバルに負けてしまった。ズロースはパンダのような顔をしていたが、彼の写真は圧倒的だった。
私はクローズを失った。私は仕事を失った。私は何もかも失った。
No.017｜メタモルメトロポリス https://one.maruch.net/story/350
