キャロルはいつものように朝起きて、窓の外を見た。
すると、庭に何か黄色いものがたくさん動いているのが見えた。よく見ると、それはヒヨコだった。
どこから来たのか分からないヒヨコが、芝生や花壇を駆け回っていた。私は驚いて外に出てみたが、ヒヨコは私に気づくと逃げてしまった。
キャロルは不思議に思って、家の中に戻ろうとしたとき、リビングからクラシック音楽が聞こえてきた。リビングに入ると、テレビの画面にツングースカ大爆発の映像が映っていた。テレビのスピーカーからは、ドビュッシーの「月の光」が流れていた。
キャロルはさらに驚いて、テレビのリモコンを探したが、見つからなかった。テレビを消そうと近づくと、画面が変わって、ぺろテロというキャラクターが出てきた。ぺろテロは舌を出してキャロルに話しかけた。
「こんにちは!私はぺろテロだよ!あなたは今日から私の友達だよ!一緒に遊ぼう!」
ぺろテロがテレビから出てくる素振りを見せたので、キャロルは恐怖におののいて、テレビから慌てて離れた。
「どこに行くの?待ってよ!私と遊んでよ!」
キャロルは逃げるように玄関に向かったが、そこにもヒヨコが群がっていた。
一体何なのだ?私は夢でも見ているのだろうか?それとも、植物にでも噛まれて幻覚を見ているのだろうか?キャロルはどうすればいいのか分からなくなった。
No.033|ツングースカのヒヨコ https://one.maruch.net/story/464